好きなラジオを終わらせるな!ラジオ番組を存続させるためにリスナーができること。

みなさんには好きなラジオ番組があると思います。

しかし、ラジオ番組にもはじまりがあるわけで、もちろん終わりもあります。

 

ラジオの最終回ってなんか悲しい気分になるんですよね。

そこで今回は、「できるだけ長く自分が好きなラジオ番組を聞きたい!」と思ったとき、そんなときにリスナーとして番組存続のために出来ることを紹介していきます。

 

「聴取率調査に協力する」

テレビ番組では視聴率と言いますが、ラジオでは聴取率(ちょうしゅりつ)と呼びます。

この聴取率が高ければ人気番組となり、番組にスポンサー(CM)がついてくれて番組が続いていきます。

逆に、聴取率が低ければ人気がない、誰も聴いていないと判断されてスポンサーがつかず番組は終了します。

 

スポンサーさんとしても、できれば人気番組で自分の会社や商品を宣伝したいですから。

 

 

カンドリ
では、ラジオ番組の聴取率を上げるためにリスナーが出来ることはなんなのですか?

 

桧川ようと
それでは、まずはテレビとラジオの視聴率&聴取率の計測方法の違いを紹介しましょう。

 

テレビの視聴率計測方法

テレビの視聴率はテレビに機械を設置して視聴率を計測しています。

ランダムに選ばれた家庭に視聴率計測マシーンが設置され、随時データとしてデータセンターに送られていきます

そのため、テレビの視聴率は次の日には「◯◯◯は視聴率20%越え!」という記事がでてきます。

視聴率はリアルタイムでデータを取ることが出来るんです。

 

ラジオの聴取率計測方法

一方、ラジオの聴取率は機械を設置して計測するという手法が取れません

ラジオは車の中や移動中に聞くことが多く、カーラジオや小型ラジオに機械を設置することができないのが理由です。

 

そこで、聴取率はランダムに選ばれた家庭に聴取率調査書というものが送付され「実際に聞いた番組にペンでマークしていく」というアナログな方法で調査が行われます。

そのため、実際に聞いていなくてもマークしちゃえば聞いたことになるという、ちょっと不確実なことが多くなってしまう調査方法となっています。

 

 

ちなみに、ラジオでは聴取率は1%を取れれば「人気番組じゃん!」と言われます。

それほどラジオ番組って聞かれていないんです。

たぶん、聴取率調査書が送られるのもせいぜい数千くらいでしょう。

 

すなわち、聴取率調査書が送られてきた数人が聞いた番組にマークするだけで、聴取率は0.1%くらい上がっていきます!

1票がものすごく大きなチカラを持っています。

 

ですので、好きな番組を続けてもらうためには、聴取率調査票が届いたら自分が好きな番組を絶対にマークしましょう!

 

ただし、聴取率調査票が届いた人に「この番組をマークしろ!」と強要するのはダメですよ。

 

「番組をラジコで聞こう!」


RADIKO(ラジコ)はインターネット経由でラジオを聞けるというサービスです。

今では「ラジオ?あぁ、ラジコのことでしょ?」という若い人が増えてきているくらいに浸透しているサービスですね。

 

ラジコではYouTubeなどの再生数のように、番組を聞いた人の数をデータ化しています。

ラジコのデータはテレビの視聴率と同じくリアルタイムで実際の再生数がわかるので、最近では聴取率調査よりもラジコのデータの方が重視されつつあります

TBSラジオではアナログな聴取率調査を止めて、ラジコのデータのみを計測する方法に変えています。

 

それぐらいにラジオ業界はラジコを重視しています!

 

ラジコで聞くだけで番組には「1票」が入るわけです。

その1票が多ければ多いほど、多くの人が聞いているということになりCMスポンサーも増え、番組が存続していくことにつながります!

 

違法アップロードされたラジオを聞いても番組のためにはならない!

最近ではYouTubeなどに違法アップロードされたラジオ番組を聞く人もいるようですが、それではラジコの再生数に加算されません

(もしかしたら、YouTubeにアップされているラジオ動画が違法アップロードだと知らない人も多いかもしれませんね。)

 

YouTubeの違法アップロード動画を聞いても番組のチカラにはなれていません。

YouTubeでは再生数がスゴイけど、ラジコではぜんぜん聞かれていない。

それじゃあラジコの再生数は増えないので、ラジオの聴取率には一切加算されません!

 

 

ラジコではタイムフリーという放送終了後でも番組を聴けるサービスが無料であるので、生で番組を聞けなかった場合はタイムフリーで聞きましょう!

「ラジコでラジオ番組を聞く」ことは、ラジオ番組・ラジオ業界にとって良いことです!

 

番組にメールを送ろう!

聴取率が悪いのに番組が存続した!

そんなときがたまにあります。

 

そういうとき、パーソナリティさんやスタッフさんが言う存続理由の一つに「メールがたくさんきたから」というのが上げられます。

 

ラジオ局にとって、メールがたくさん来るということは「聴取率調査などのデータには反映されていないけど、これだけメールを送ってくれる熱心なリスナーがいるんですよ!だからスポンサーになってください!」という営業上の交渉手段に使えるんです。

実際に、聴取率はめちゃくちゃ低いけどメールがたくさん届いたからスポンサーが1年間の契約延長をしてくれて番組が続いた、という事例があります。

 

ですので、「とりあえずメールを送ってみる」ことはとても重要です!

ラジオ番組の存続はリスナーの1票にかかっています!

選挙と同じで、意思表明は大事です!

 

 

まとめ

ちなみに、聴取率が高ければ自動的にCMスポンサーがつくわけではありません。

あくまで聴取率というのは営業を成功させるための一つの手段でしかありません。

 

「うちの番組、これだけ聴取率があるので貴社の宣伝効果も高いと思います。スポンサーになってくれませんか?」とラジオ局の営業マンががんばってくれるわけです。

そこで「聴取率が高いのはわかるけど、パーソナリティの人が最近問題起こしたでしょ?企業としてもイメージがあるし今回は・・・」と断られる可能性だってあります。

高い聴取率=番組継続、が確定するわけではないので注意しましょう!