というわけで今回は、過去にいただいた「私のメールが採用されません」というお悩みを実際に解決したときのことを書いていきます。
ラジオでメールが採用されない時は基本を見直そう
まず、基本的なメールの書き方やコツなどは、他の記事でもまとめてありますので、そちらをどうぞ。
ラジオへのメール投稿において年間400採用を達成した、ただのラジオ好き(現・放送作家)がラジオ投稿のノウハウやコツなどを書いた記事をまとめたページです。ラジオへのメール投稿が初心者の人はもちろん、常連リスナーを目指す中級者の人にも役立つ情報が掲載されています。
根本的に「メールの書き方がよくわかっていない」や「送り方に自信がない」という方は、上記の別記事で基本的な部分を理解していただければありがたいです。
今回の記事では実際の悩みを例にして、具体的な解決策を紹介しますよ。
好きなアイドルの番組にネタメールを送っているのに採用されない
好きな男性アイドルグループの番組にあるネタコーナーにメールを送っているのですが採用されません。私は面白いネタを作るのが苦手です・・・。
男性アイドルの番組は女性に人気ですね。とくに中高生がリスナーに多くいます。
そういう女子中高生リスナーが初めてラジオにメールを送ることになるキッカケの多くが、この男性アイドルの番組です。
でも、なかなかメールが読まれないということが多いです。
私が前に相談を受けた女子中学生リスナーもネタコーナーへメールを何ヶ月も送っているけど、一回も採用されず悩んでいました。
そのときに実際に番組に送ったメールを見せてもらいましたが、正直面白いメールとは言えないものでした。
というわけで、私がしたアドバイスというのは「そのネタコーナーで実際に読まれたネタを文字に書き起こして研究しよう!」というものでした。
ハッキリ言って、面白いネタは誰もが考えつくことではありません。
どうしても考えられない人もいます。
しかし、そういうセンスの部分は努力でどうにでもなります!
実際に読まれているネタを文字に書き起こしてみるとわかることがあります。
・有名人いじりネタが多いのか、大喜利的なネタが多いのか、あるあるネタが多いのか?
この2種類はすぐにわかります。
文字に書き起こしてみると、意外と1ネタの文章量が短いことがわかったりします。
今回の場合、相談してきたリスナーさんの作っていたネタは説明描写が多くて1ネタがかなり長くなってしまっていました。
あまりに長いネタだとキレが悪くなり、面白さが半減してしまいます。
あとはどういうネタがよく採用されているのか?も文字起こしでわかってきます。
今回の番組では有名人いじりネタが多いことがわかったので、相談してきたリスナーさんには「他のリスナーさんのマネをして、同じように有名人いじりネタを書きましょう」とアドバイスしました。
相談してきたリスナーさんは、それまで他のネタをパクっちゃいけないと思ってしまっていたようです。
ですが、マネることと、パクることはまったく別物です。
よく採用されているネタのブームに乗って、自分のそれに似たネタを送るのはぜんぜんアリです!
そしてアドバイスから2週間後・・・
相談してきたリスナーさんは、無事に「有名人いじりのキレの良い短めのネタ」で採用されていました。
ちなみに、ここでネタを書くコツをつかんだリスナーさんは、1ヶ月に1回ペースで採用されるようになっていきました。
やはりコーナーを研究するのは大事です!
好きな歌手の30分番組でぜんぜんメールが読まれない
そこにメールを毎週送っているんですけど、今まで一回も採用されたことがありません。
どうしたらいいでしょうか?
相談してきたリスナーさんはこの歌手の大ファンで、どうにかメールを読んで欲しいとやる気は十分でした。
しかし、実際に送っているというメールを見させてもらうと・・・
はい、メールが採用されない理由は明白でした。
おじさんがキャバクラ嬢に送るようなメールというか、なんかそういうメールだったんですよ。
「〇〇ちゃんの7月24日に書いたブログ見たよ!僕もチョコは好きだから、〇〇ちゃんの作ったチョコを見て食べたいと思っちゃった!」みたいな。
そこで私が優しくアドバイスした内容は「ラジオ番組というのは何千人、何万人というリスナーが聴いています。番組で読まれるメールというのは、あなたとパーソナリティさん2人だけの世界ではなく、それら何万人というリスナーも同時に存在している世界なんです。それを忘れず、他の人にも聞かせられるようなメールを書きましょう」です。
要するに、あなたの送っているメールは握手会などのマンツーマンで会話をするときみたいだと。
でもラジオというのは多くの人が同時に聴いている、言うならば大勢が参加している会議みたいなものだと。
そんな大勢の人がいる会議で「〇〇ちゃんはさ~、チョコ好きなの~?」という会話をしますか?と。
ラジオ番組で読まれる、ということをしっかり意識したメールを書きましょう!とアドバイスです。
このリスナーさんはなかなかラジオ番組用のメールの書き方のコツを掴めずに苦悩していましたが、それから3ヶ月後にめでたくメールが読まれていました。
実際に番組で読まれたメールはキモくなく、ちゃんとラジオっぽいメールになっていました。
まとめ「ラジオ番組を聴いて研究しよう!」
というわけで、今回は2つの実際の相談を例にしてラジオ番組へ送るメールのコツみたいなことを書いてみました。
2つの例に共通していることは「しっかり番組を聴いて、自分のメールがなぜ採用されないのか?採用されているメールとは何が違うのか?」を理解することの大切さです。
まぁ、これはラジオだけの話ではなく仕事とか勉強でもそうですね。
成功者のマネをすればビジネスは成功しますし、勉強の成績も上がっていきます。
ラジオも同じで、実際に採用されているネタを研究してマネれば、自分もいつかは採用されるようになってきます。