ラジオでよく聞く「ふつおた」ってなんだ?「ふつおた」はどうやって書けば良いのか?
それらの疑問について答えていきます。
「ふつおた」とは?
正式名称は「普通のお便り」です、略して「ふつおた」です。
ラジオでしゃべっているパーソナリティさんにメッセージを送るとき、コーナー以外にパーソナリティの方に伝えたいことがあるメールをこのように呼びます。
例えば、音楽系アーティストさんがパーソナリティの場合は「あの曲聞きました!」「ライブ見に行きました!」と送るのがふつおたです。
タレントさんがパーソナリティの場合ならば「今日は鍋を食べて美味しかったです。◯◯◯◯◯さんは鍋好きですか?」というのがふつおたです。
「ふつおた」というものを正式に定義した人は今までいないので、あやふやな表現ですがファンレターのラジオバージョンという感じでしょうか?
番組によっては番組当日のメールテーマを送るときのメールも「ふつおた」と呼ぶこともあります。
ふつおたのメールでの送り方
送るメール形式に決まりはないので、僕はこんな感じで送ってますよ~というものです。
好きなようにアレンジして書いてください!
ただし「絵文字」「色をつける」などは文字化けの原因になるのでやめましょう!
基本的なメールの書き方は、下記リンクの別記事を御覧ください。
ブログの検索ワードで「ラジオ メール 書き方」というものが多いので、その疑問に少しでもチカラになれたらいいな!ってこ…
ふつおたが読まれるためのコツ
ラジオへのメールが読まれるために考える最重要事項は「番組が面白くなること」です。
ふつおたが読まれることで番組が面白くなる、盛り上がることが求められています。
ラジオへのメールにおける「面白くなる」というのはただ笑わせるという意味ではなく、トークが盛り上がるということになります。
ふつおたを題材にしてパーソナリティさんが自分の話に繋げやすいようにするんです。
CDを発売したアーティストさんの番組で「新曲買いました!」という定番メールがよく採用されます。
「新曲を買いました」というふつおたですね。
なぜこのメールがよく番組で読まれるのか?
これは、このメールを題材にして、新曲に関するエピソードをアーティストの方が話せる=盛り上がるトークができる、からよく採用されるんです。
「新曲買いました」のふつおたを起点にして、レコーディングのときのエピソードや曲に対する思い、ジャケット撮影時のこぼれ話につなげることができるかもしれません。
「新曲買いました」というリスナーからの報告が、ラジオ番組では数分~数十分も広がっていくトークになるのです!
パーソナリティさんのブログやSNSを常にチェックする
こういう悩みがある方もいるでしょう。
では今から少しだけ、ふつおたを書くときの「話のネタ探しのコツ」みたいなのを紹介します。
パーソナリティさんが自身のブログで「今日は役者仲間と鍋を食べました!」と書いていたとしましょう。
はい、これがふつおたチャンスです!
このようなブログを見つけることができたら
今年の我が家は塩鍋がブームで、毎日のように鍋を食べています!
雑炊でご飯もガッツリ食べちゃうので、そろそろお腹の脂肪が気になってきました・・・。
◯◯◯◯◯さんは今年ブームの鍋ってありますか?
というふつおたを送ります。
すると、このふつおたを題材にしてパーソナリティさんは「そういえば、この前ね、役者仲間と鍋食べに行ったんですよ、ちゃんこ鍋を・・・」とトークを広げることができます!
これがふつおたが読まれる確率をアップさせる、ちょっとしたテクニックです!
パーソナリティさんが話したいこと、トークできることを先読みして、そのトークを誘導するようなメールを送るのです!
パーソナリティさんが話したいこと、トークしたいことにうまく繋がるふつおたを送れば採用率はかなりアップします!
時期にあったメールが採用されやすい
節分が近ければ節分に関するふつおた、バレンタインデーが近ければチョコや恋にまつわるふつおたが採用されやすいです。
節分に関するメールであれば「恵方巻きって食べた?」でトークが広がりますし、バレンタインデーは女性パーソナリティならば恋トークで盛り上がるでしょう。
このように季節にあったふつおたというのはトークへの流れが自然にできるので、「時期にあったふつおた」は採用されやすい傾向にあります。
お正月にチョコの話を急にしても「なんで正月にチョコの話?」と思っちゃうように、ラジオ番組というのは「なぜこの話題を今するのか?」が重要になってきます。
まぁ、これは雑誌でもテレビでも、知り合いとの会話でもそうですね。
その時期に合ったトークっていうのはコミュニケーションにおいて自然な流れなんです。
「実は○○月○○日は、ふんどしの日なんですよ!知っていましたか?」なんていうメールもよく採用されています。
パーソナリティの人にとってふんどしはまったく関係なくても、その日がふんどしに関係あればトークをするには自然なんです!
もちろん、そのふんどしからトークを広げられる要素が多少は求められますが「時期に合っている」というだけで採用されることもあります。
ふつおたの最後に「締めの一言」を書く
今まではあからさまに採用を狙ったふつおたについて書いてきましたが、普通にパーソナリティに伝えたいふつおたもあるでしょう。
例えば「学校で面白いことがあったから、どうしてもパーソナリティの人に聞いてもらいたい!」というキッカケでふつおたを書く場合です。
もちろんこれは「ふつおた」としては大正解なことで、番組側もこのようなメールを求めています。
ですが、そのようなメールを読んで欲しい場合には「ふつおたからトークをどのように展開させるのか?」が重要になってきます。
そこでちょっとした裏ワザです。
エピソードを書き終わったあとに一言「こんなことがありました。○○さんはこのような失敗をしないための対策をしていますか?」と質問を書いちゃうんです。
このときの質問は具体的に書くのがポイントです。
「こんなことがありました。○○さんはどう思いますか?」と抽象的な質問はダメです!
ビシっと「コップを割らないための対策はありますか?」や「傘をなくさない方法ってありますか?」と具体的な質問にします。
人間って抽象的な質問には答えにくいものです。
なるべく質問のポイントを絞ると答えやすく、それが採用されやすいふつおたになっていきます。
第三者が読んでもわかるように必要な情報を必ず入れる
それがチャームポイントなんですけどね!
というふつおたを書いたとしましょう。
書いた本人としては満足な文章かもしれませんが、第三者としてはいろいろと情報が足りません。
「3歳っていつ?」「どこに傷があるの?」「それがチャームポイントになるってことは男?女?」いろいろと疑問が湧いてきて、結局のところ伝わらないふつおたになってしまっています。
ですのでこういう場合は・・・
初対面の人にも「その傷どうしたの?ちょっとカッコイイね!」と言われるので、男の勲章のような気がして、今ではチャームポイントになっています!
と、書くと伝わります。
情報を付け加えることで最初のメールよりも内容が深まっていると思います。
多少メールの文章が長くなっちゃっても、余計な部分はスタッフさんが削除してくれたりします。
「面白いから読んであげたいけど、ちょっと長いなぁ・・・じゃあここを削除して・・・」というスタッフさんの優しさです。
短くて伝わらない文章を書くよりは、多少長くても伝わる文章を書いた方が良いです。
ですが、あまりにもメールの文章が長いのはさすがに良くないので、なるべく簡潔に書くことを忘れずに!
結局のところ「ふつおた」のコツではなく、行き着いたのは「文章のコツ」かもしれません。
思いを込めて相手に伝わる文章を書くと、それが採用されるふつおただと思います!